2024年11月21日
洋服の洗濯の場合
皮脂などのタンパク質汚れの場合、弱アルカリ性の洗剤が効果的ですが、中性の液体洗剤もたくさん売られています。
アルカリ性洗剤は、綿や麻のような植物性繊維は問題ありませんが、ウールやシルクのような動物繊維はアルカリに弱いので、おしゃれ着洗い用中性洗剤を使用します。
いつも迷う?重曹、セスキ、クエン酸の使い分け
クエン酸、重曹、セスキ炭酸ソーダは、いずれも洗濯に使えるアルカリ性洗剤です。
それぞれの特徴と使い分けを理解することで、より効果的に洗濯することができます。
クエン酸
重曹
セスキ炭酸ソーダ
でもわかりにくいのも確かです。そこでわかりやすいように表にしました。あくまでも参考ですので、各メーカーの使用上の注意をよく確認しご利用ください。
(手荒れを防ぐために、掃除の際にはゴム手袋を使用しましょう。)
重曹 | セスキ | クエン酸 | |
化学名 | 炭酸水素ナトリウム | セスキ炭酸ナトリウム | クエン酸 |
液性(pH) | ごく弱いアルカリ性(8.2) | 弱アルカリ性(9.8) | 酸性(2.1) |
特徴 | ・加熱すると分解して炭酸ガスを発生する・常温での長期保存可能 | ・油脂をある程度乳化できる・タンパク質をある程度分解できる・常温での長期保存可能 | ・果物の酸味の成分・無色無臭・アルカリ性の性質を中和しり働きをする |
得意な分野 | ・水に溶けにくく粒子が細かいのでクレンザー(磨き粉)になる・発泡性を利用した、お鍋のコゲ落とし・効果が弱いので安全 | ・水に溶けやすいのでスプレーにしやすい・油汚れ落とし・壁紙の手垢汚れ落とし・血液汚れ落とし | ・水に溶けやすい・水垢やポットの中の汚れ落とし・トイレの黄ばみや尿石、アンモニア臭の消臭 |
苦手な分野 | ・キツイ油汚れ落とし・水垢汚れ落としやトイレ掃除・大理石や漆器にはNG | ・ガンコな油汚れ落とし・水垢汚れ落としやトイレ掃除・大理石やアルミはNG | ・油汚れやタンパク質汚れ落とし・大理石、鉄、銅にはNG |
家事は毎日のことなので、ご自分が使いやすい物を使いやすいように。
NGなこと(塩素系+酸性=有毒な塩素ガスの発生のような「まぜるな危険」のものなど)だけは気をつけながら使用されるのが良いと思います。
使用量
注意点
まとめ
クエン酸、重曹、セスキ炭酸ソーダは、それぞれ異なる性質 &効果を持つので、汚れの種類や素材に合わせて使い分けることが重要です。それぞれの特性を理解して、効果的に洗濯に役立てましょう。