2025年5月20日
着なくなったゆかたを誰かに使ってほしい
不要を必要な方へ継承
前橋市でも、七夕・夏祭り・花火大会などでゆかたを着ている方をよく見かけます。風情があって素敵ですよね。
ゆかたの起源は、平安時代に貴族が蒸し風呂に入る際に着ていた「湯帷子(ゆかたびら)」に遡ります。当時は、素肌ではなく麻の帷子を着て入浴していました。
時代が下り、安土桃山時代になると、湯上がり後に汗を吸い取る目的で着られるようになり、素材も麻から木綿へと変化していきました。江戸時代になると、銭湯が庶民の間に普及したことで、ゆかたは湯上がりのくつろぎ着として広く親しまれるようになります。
さらに江戸時代後期になると、夏の普段着やお祭りなどの外出着としても着られるようになり、現在のような形に近いものになっていきました。
このように、ゆかたはもともと入浴着でしたが、時代の変化とともにその役割を変え、日本の夏の風物詩として定着していったのです。
日本のゆかた文化を残したいと考えますので、不要になったゆかたがございましたら、いつでもココアへお持ちください。