よく晴れた日は「絶好の洗濯日和!」と、お気に入りの服をベランダいっぱいに天日干ししたくなりますよね。
カラッと乾いて気持ちがいい……でも、
「お気に入りのネイビーのTシャツが、いつの間にか色あせている」
「黒い服の肩のあたりが、なんとなく赤っぽく変色してしまった」
なんて経験はありませんか?
実はそれ、衣類の「日焼け」です。
今回は、お肌だけでなく「洋服」にも大敵な、最近の紫外線事情と正しいケアについてお話しします。
なぜ太陽の光を浴びると、服の色が変わってしまうのでしょうか?
原因は、光に含まれる「紫外線(特にUV-B)」にあります。 洋服の鮮やかな色は「染料(色素)」によって作られていますが、強い紫外線を浴びると、この染料の化学結合がブチブチと破壊されてしまいます。色素が壊れてしまうため、元の色を保てなくなり、色あせてしまうのです。
さらに、ここに「汗」が加わると最悪のコンボに! 汗に含まれる成分が染料を弱らせ、そこに紫外線が当たると、驚くほどのスピードで変色(黄ばみや赤っぽくなる現象)が進んでしまいます。
「昔はみんな外に干していたのに……」と思うかもしれません。 しかし、最近の日本の夏は、昔に比べて明らかに日差し(紫外線量)も気温も強烈になっています。
今の日本の気候においては、大切に長く着たいお気に入りの一着ほど、「直射日光に当てる天日干しはNG」というのが新常識です。

私たちクリーニングのプロが「外で天日干しするのは避けて、陰干し(または室内干し)にしてください」とお伝えするのには、実は大きな理由があります。
それは、「日焼けしてしまった色は、プロの技術でも元に戻せないから」です。
クリーニングは「ついた汚れを落とす」ことは得意ですが、紫外線による日焼けは「汚れ」ではなく「繊維の色そのものが破壊されて消えてしまった状態」です。生地が傷んでしまっているため、元の通りに復元することは非常に困難です。
だからこそ、私たちは「お気に入りの一着を、1年でも長く、綺麗な状態でお客さまに着ていただきたい」という想いから、あえて「天日干しはやめておきましょう」とおすすめしているのです。
※よくある誤解 「クリーニングに出したら服が変色して戻ってきた!」というご相談をいただくことがあります。実はこれ、お店で変色したのではなく、「外干しや着用時に紫外線で日焼けしていた部分が、上に乗っていた皮脂汚れが綺麗に落ちたことで、初めて表面にハッキリ見えてしまった」というケースがほとんど。それほど紫外線ダメージは、気づかないうちに蓄積しているのです。

「じゃあ、どうやって乾かせばいいの?」という方へ、今日からできる簡単な対策をご紹介します。
お気に入りの服は、単なる「消費するモノ」ではなく、袖を通すたびに気分を上げてくれる大切なパートナーですよね。
日頃から衣類を日焼けから守る対策をすることが、お気に入りの服を長く着るためには最も重要です。
お肌と一緒に「洋服の紫外線対策」もぜひ始めてみてください。 ほんの少し干し方を変えるだけで、お気に入りの服の寿命はぐっと伸びますよ!
お洗濯や衣類のケアで迷ったときは、いつでもお気軽にご相談くださいね。
